2018年2月28日水曜日

おまいさん、【苦ないさん】

*本日、生きた証*
 AM:じむ
 PM:空き家ご案内

考えたりするのだ

どこのがお気に入りですか、バッグ。
そもそもファッションや美容に対する関心が底辺なため、いわゆるブランドものについても小学生レベルの知識しかありません。
Cとその左右反転文字が交差したやつ(?)がシャネルで、LとVの重なったのがルイ・ヴィトンで、あとは……あ、最近は友人が、”T”の上下反転文字が二段になったマークのブランドがお気に入りらしく、その名と共に我が貧弱なメモリへ新規レコード追加されました。
が、早や名前を忘れたんです、トロイメライだかトライセラトプスだかそんな感じでした。

ブランドといえば。

ただの栗でない

何を今さら、てな話ですが、「四万十(川)」のもつブランド力は凄まじいですよね。
ちょっと時期ハズレだけれどこの栗だって、全くもって特別育てられたものではなく、その辺に生えてる木からコロリと落ちてきただけですが、「四万十の栗」に違いない。
ただの栗と言われるよりも、清流育ちだろうとか、有機栽培なんじゃなかろうかとか、大粒で甘味が強いのではとか、あれやこれやを想起させます。

高知に地縁がない人はもちろん、川のレジャーとか環境問題にも興味ない、ウナギとか鮎とか特に好きでもない、という人でも、四万十と聞いたら大体「ああ綺麗な川ね」となる。
私なんかも協力隊になる以前にウロウロしたのは高知市内のみ、幕末史も地理もろくに知識がなく、県内市町村(の協力隊募集要項)の一覧を見てピンと来たのは土佐と四万十、室戸、宿毛ぐらいでしたし。

ふむ

もっとも、足繁く通ったり住んだりしてみれば実態が見えてきて、ブランドがいかに独り歩きをしているか、すなわち消費者側が勝手に色々な想像、もとい妄想をしているかが徐々に分かってくるものです。
(四万十川が綺麗じゃないわ、て話ではない)

例えばくどいようですが、”土佐”から引き起こされる”南国”のイメージは大いに間違いです……南の国に雪が降ってたまるかコンニャロ!!!

騙されはしない

ここのところは大分気温も上がってきて助かっていますけども、私だって住んでみるまで冬場(四万十町の場合)当たり前に氷点下なんて思ってもみませんでしたし、移住相談会でも「高知はあったかいですよね」と言われる確率は非常に高いです。

ブランド、とはうまく使えば大きな価値を産み出すものだけど、恐ろしい誤解のモトもいえる……。

え、そういうもん?

どうでもいいですがブランドってことで思い出したので、写真フォルダから掘り出したので。

確か大学の構内だったはず、床に転がっていたのを拾ったはいいものの捨てるに忍びなく、かといって落とし物として届け出るのも妙な話、てんで空き教室の机に置き去ってしまいました。

例によってこのテのものを持ち合わせていないので分からないのですが、これって単体で価値あるのか、安い鞄につけたらそれっぽくなるのか、逆にこれが外れた本体の方の価値はどうなるん? 

まぁ、とてつもなくどうでも良く、そんなこと考えているエネルギーはもう残っていないの。

歴史的KENZO物

おら、なんかどうにもドッと疲れたんすよ今月。

去年の今頃何してたっけ?と夕方、写真フォルダを漁っていたら、どうやら東京にいたらしいと分かってからは「東京は~雨ふりぃ~なぜぇぇぇ~」と桑田佳祐の声がこびりついて思考が進まなくなりました。

あ、東京ね。来月行きます。

いっちゃうよ

やっちゃいます、四万十町移住セミナー。
9日(金)夜と11日(日)午後、場所は東京駅すぐの移住・交流情報ガーデンなり、てんで詳細はこちらでちぇけら。

移住相談や地域おこし協力隊の募集についてはもちろんご説明するのですが、地酒や特産品を試食しながらワイワイ、移住者や地域の人とざっくばらんにお話ししちゃいましょ! てな企画でありまして、どうぞお気軽にお越しくださいましまし。

これにかこつけてまた夜の東京を徘徊したろ、なんて【苦ないさん】な発想は裏において(ないとは言わぬ正直者)、頑張って準備してますの。

てんで、本日の高知ことば【苦ないさん】は【楽天家】【プラス思考の人】を指す幡多弁です。
 例)うちのダンナは【苦ないさん】やけん、悩みなんぞ相談したち話にならん。

ほんじゃ。 なんか投げやりですいやせん。

2018年2月27日火曜日

さすが【しまんとターキー】

*本日、生きた証*
 日中:じみなじむ
  夜:或るバイト

まいどお馴染み

パンクですか、ロック。
音楽のジャンルって、今更ですが正直よく分かりません。
パンクとロックは別々のもの、じゃあパンクロックて何なん、とか長らく思っていたけれど、Google先生によると「ロックの一種としてのパンク」なのね。
であれば、テクノポップは「ポップスの一種としてのテクノ」であり、テクノと同義かと思いきや、70年代後半~80年代前半YMOなんかが流行った頃にできた和製英語で、海外ではエレクトロポップとか呼ばれるそうな。
もう訳わかめやんね、第一、どんどん新しいの出てくるしなぁ。

ロックといえば。

通常、居酒屋で焼酎や果実酒、ウイスキーなんかをロックで頼むと、湯のみ程度の高さのグラスで出てきませんか。

大満足

これ、でかぁ!(隣は大きめのビールジョッキっす)

と昨晩は叫んでしまいました、思わず。
芋焼酎女としては嬉しい限りですが、利益大丈夫?

なーんて心配するまでもなく、十分儲けているであろうお店なのですけどね。

大満足軒

窪川っ子御用達の鉄板焼、満州軒さんであります。

町外にもファンの多い人気店、本ブログにも頻出なのでもうご紹介は省きます……それはさておき、お前また呑んでんのかって?

けむけむ

いやいやいや、止む無しです、だって歓迎会ですから!

……どうも言い訳がましい、人のせいにしている感が否めませんが、とにもかくにも今月から着任した新人地域おこし協力隊員を「いらっしゃーい」していたのですね。

にしても当初10人で予約していて、2人いないこのユルい感じ、いかにも協力隊ですね(私が裏でこの制度をダメ人間製造政策と呼んでいるのは内緒)。

慣れるということ

で、おそらくこれは四万十町に限ったことではありませんが、「地域おこし協力隊になる」とは「時間泥棒の餌食になる」と同義であって、着任してからの年月は良くも悪くも瞬く間に過ぎてゆくのです。

「来てどれくらいになるの?」の問いに「まだ〜」と答えていたのに、たちまち「もう〜」になり、そして時期に「やばい」が冒頭についてきたりして。

普通になってきた

初めはいちいち新鮮に映っていた周囲の景色も、地域の人たちの言葉や風習も、次第に生活の一部として当たり前のものになってゆく。

でも、折に触れて思い出す。 むしろ、思い出さなければならない、はず。

ちょっと思い出す

この自然も、仕事も、食べ物も、人も、当たり前のものなどはない何一つことを。

とりわけIターン者の自分なんて、そもそもヨソ者であることも加わって、いつ何があって失われてもおかしくないのです。
環境も、人間関係も、築かれるまでに時間がかかるのに、破壊にかかるのはほんの一瞬、思わぬところに落とし穴もあったりして。

何においても失った時にこそ、その大切さに気づくことが多いですが、そうならぬよう今一度、足元を見つめ直したいところです。

……あれえ、柄にもなく割とまともなこと言った?

難解

よし、ちょっとふざけよう!と、過ぎてしまったイベントで恐縮ながら、お隣中土佐町のこのチラシに軽くツッコミを入れたい。

ポイントは右下の地図ですよ。

か!

簡略化されすぎていて、全くもって何がなんだかわかんない……!!!

〒は郵便局、+は病院はいい、でも文(中)=中学校、同じく(小)=小学校あたり一瞬迷うし、福も青も謎すぎる……
育? 保育園? それ以上に、左上の何も入ってない○は何なん?

きっと地元の方には説明不要なのでしょうが、だったら地図も不要では……否、中土佐町って実は、カツオと【しまんとターキー】以外にも"謎解き"なんてキーワードもあるのかも? ないか。

てんで、本日は高知ことば【しまんとターキー】は中土佐町は大野見地区だけで飼育されている、希少な国産七面鳥のこと。
歯ごたえがあってジューシー、大変に美味ですわよ!

ほんじゃ。

2018年2月26日月曜日

【ばんま】のまんま

*本日、生きた証*
 日中:Oh! 掃除
  夜:歓迎のKAI

愛してるから

入りたいですか、穴。
何もしなくともアクシデントを引き寄せる体質らしい、と気づいたのは、四万十町へ移住してからでした。
自覚するのが遅かっただけではなくて、こちらに来てから日常的な何やかやがドカンと増えた、生きてるだけで恥だらけ、違う、ネタだらけという状況になった……のは間違いありません。
もちろん、楽しいこと、ワクワクすることも同様に、あるいはそれ以上に増えたので日々の生活には概ね満足しているのですが。

穴といえば。

プニプニとした柔らかいものがあると、「穴を開けたい」までは行かなくとも「指先でつんつんしたい」という衝動に駆られるのが人間の性ですよね。
(なお、木の棒でつんつんするのはアラレちゃんの性)

例えば赤ちゃんのほっぺとか、自分の世代なら小学校で一度は作ったスライムとか、

ぷりぷり

粉に水を加えた生地とか!

て最後のは些か抽象的、説明になっているようないないようなですが、とにかく薄力粉や砂糖、粉末状のものにイーストと、水気と油分を加えてこねこねしたやーつですね。

それをぬくい所においておくと、イースト菌ちゃんたちが糖をモリモリ食べまして、炭酸ガスをぷんすか出すもんだから、えい具合に膨らむでくるというお話。

もっちりして、いかにも指をぐいっとやりたくなる、いや実際やります。
悪戯ではなく発酵具合を調べるため、なんて言い訳しつつ、触れているうちにどうも、生地が愛おしいイキモノに見えてくるから不思議ですねえ。
(確かにイースト菌は生きているけれどね)

いってらっしゃい

だってほんのり温かくまさに子どもの皮膚のごとき柔肌なんですもの、いつまでも触っていたくなる……けれどそうも言ってられない、てんで30gずつに分割し丸めてゆきます。

生地は同じ大きさだけど、コロンとそのままオーブンシートに乗せるもの、銀のカップにおさめるもの、7つ併せてスキレットに入れるものとバリエーションを付けてオーブンへ(こちらも電気とガスの2種)。

拝啓 ジャムおじさま

約10分のショート・トリップの後、帰ってきたのはこんがりキツネ、よりやや濃いめの色に染まったお玉ちゃんたちです。

ころころりん

もち肌時代の若かりし貴方も愛しい、けれど艶々と焼けた肌の貴方もいと美しや。
熱いのは分かっていても撫ぜたいっ!

にしても面白いのは、中身は全く同じなのに、どのような状態でオーブンに入れるかで焼き上がりがまったく違うことです。

銀のカップに入れたものが右、そのままが左。

ほほーう

右の方が高さがあって、食べてみると格段にふわふわしているのは、カップに抑えられて生地が横には広がらず縦方向へ膨らんでいくからですね。

んはー、オモチロイ。 そしてオイチイ。
紅茶の香りにオレンジピールのほのかな苦み、そして小麦の旨味。

で、またちょっと違った材料と配合を混ぜてこねーの、伸ばしーので、今度は……?

のびのび

うふふふふふのふ、もうお察し。

人気者だから

皆大好き、ザーピーちゃんです。

思い切ってもりもり

どうすか、人差し指にのせてクルクル回したりなんかはできんけれど、そこそこ綺麗な円形に伸ばせたもんだから、先生や他の生徒さんに「器用だね~」なんて言われちゃったり。して。

器用!

この!!

私が!!!

ふはははは。

我が人生において実に稀有な褒め言葉である……。

そして、たっぷりのソースと具材が乗ったピザは大正義です。

こんがりとな

はて、"先生"に"生徒"とな?

一体どこで何をしとんねん、という説明を一切せずに本日の記事を締めくくろうとしていましたね……すいません、何せあんまり楽しく美味しく、ベタに夢中になってしまっていたもので。

要は、パン好きが講じて「オラもこねてぇ! しかし、うぢには高温になるオーブンがねえべ!!」とフラストレーションを抱えていたところ、Facebookでパン教室のお知らせが都合よく流れてきたわけです。

で、そういった流れに飛び込まないわけにはいきません、だって生きるネタだから。

にしたって混ぜるのもこねるのも、発酵の科学を学ぶのもの、なんてエキサイティングなのでしょうか……幸せすぎたので、来月も行くことにしました。 

さて"美味しいパン"でイメージするアニメのひとつが「魔女の宅急便」ですが、キキのお父さんや下宿先のパン屋のご主人といったオトナの男性をはじめ脇役の層が厚く、ニシンパイの配達を依頼した銀髪の【ばんま】も憧れる素敵な女性ですねえ。

てんで本日の高知ことば【ばんま】は、先日の【じんま】と対になる【おばあさん】という意味でつかわれる土佐弁です。

脈絡ないオチのようでごめんなさいよ。 ほんじゃ。

2018年2月25日日曜日

みんなの【田辺ベーカリー】

*本日、生きた証*
 AM:めくるめく☆パンライフ
 PM:ひたすらのドライビング

しあわせの白

粒派ですか、あんこ。
【ぜんざい】の記事でも触れたか否か、子どもの頃は粒あんが大の苦手でした。
知らずに食べてしまうとオエッと出してしまうぐらいだったのに、いつからでしょう。
選べる場合は是非、どうか粒でお願いしますぅぅ!と手のひらクルー、好みとは変わるものですねえ。

あんこといえば。

コメ的なものを口にする機会の少ない人間でも、こいつに限っては"餅"と一緒になると最強だなと思わざるを得ません。

ちょっとボコボコ

まだまだ寒さの続く如月の末ながら、もうしばらく耐え忍べばもしや春なんでないの!?なんて感じさせてくれるのが、苺大福ちゃんであります。

あんこの甘味、苺の酸味、やわらかく伸びる餅の食感……んふんふ。

しかもこの写真のものは、窪川小学校のイベント「土曜日学校」の茶道教室に参加した児童のお手製です。
先生曰く、市販のあんこと苺をチンしたお餅で包んだだけだから……とのことですが、自分で作って食べて、子どもたちはとっても満足そうでした。 
むろん私も(おこぼれ魔)。

さて、白くて美味しい旬のもの、なーんだ?

ゆきーのよーうな

んふふふふ。

目にも嬉しい

Yes, 鱈の白子ちゃんです! 

これぞ名は体を表す的な?(違う気もするが)

パッと目を引く白の美しさ、プリンプリンとした弾力。

そして口に入れて膜が破れると、一気に広がる舌の上のまろやかさが……。

ぜいたくなこと

いやぁ、たまりません。

「てかアンタ、味覚がおかしくなったとか言ってなかった?」って?

気づいたらもうすっかり戻っちゃった☆ なんて調子が良い、我ながらどうかと思いますわ。

しかし、胃腸炎になるよりも大分前からお招きいただいていた、大正は弘瀬のお宅での会に参加せぬ訳にはいきません。

白子鍋以外にもクジラの刺身に焼き鳥、豆腐ハンバーグにじゃこ天、おかみさん特製のお漬物などなど、ご馳走がずらり、実に幸せな一晩でありました(健康って大事…)。

なつかしや

ほんで酒の肴以外にも、美味しそうな食べ物というものは、ずらりと並ぶとさらに食欲をそそり、かつワクワク感を与えますよね。

もともと暗し

大正へ行く前に立ち寄ったのは、窪川っ子に古くから愛される「田辺ベーカリー」さん。

袋もレトロ

店構えも内装、什器などがいかにも長い時を超えてきた、"昔ながらの町のパン屋さん"の王道で、棚に並ぶ商品のひとつひとつだってどれも飾らない。

けれど、いやだからこそ、ひどく愛おしさを感じさせるお店ですなぁ……。

なんてさも知ったように書いておいてお恥ずかしいのが、実はこちらの食パンをいただいたのは昨日が初めてでした。

なんとまぁ!

兼ねてから「特に山型はえい」と噂を聞いていたものの、近いからいつでも行けると思い、これまでは買っても菓子パンばかりだったんですね……

て、

うわああああああ。

窪川に住んで1年半、損したぁぁぁぁぁ。。。

と、膝をついて落ち込むよ、ちょっと! 

最近流行りの超〜しっとりという訳ではないし、バターや蜂蜜のリッチな味わいでもない。
が、ちょうな"潤い"とでも表現たくなるような適度なしっとり感で、小麦本来の甘味が口に広がり、そしてさっぱりとした後味がですね。

これほど近所にあったのに今まで食べていなかったなんて、灯台もと暮らしっちゅうのはまさにこのことですね。

てんで本日は四万十ことば【田辺ベーカリー】は、窪川は茂串町にある老舗のパン屋さんです。
駅からも近いので、公共交通利用の方もぜひ!

じゃ。

2018年2月24日土曜日

【じんま】にヨロシク

*本日、生きた証*
 AM:ちゃあじ
 PM:べんきょ
   夜:わいのわいの

これぞこれぞ

DOMO~DOMO, Tacci desu.

仲良くなりますか、お客さん同士。
初めて高知を訪れた際、居酒屋でまず意気投合したのは店員さんでしたが、その後移り住んでからは別のお客さんと絡む機会が増えました。
東京や横浜で呑んでいる時も、立ち飲み系のお店では隣の人と話すことはあれど、ちょっとした世間話をするぐらい。
なのでとても新鮮、かつ人見知り能力(?)ゼロ人間には大変楽しい。

お隣さんといえば。

先日、用があって高知(市)へ出た時、ちょっと小腹が空いたので焼き鳥屋さんでテイクアウトをお願いしました。
出来上がるまでの10分ほど、居酒屋部分のカウンターに座って待たせていただいたのですが、たちまちお隣のおんちゃんから一言。

「おねえちゃん、食べやー!」

まことにすみません

あらあら、まあまあ。。。

運転して帰らねばならぬのでアルコールこそ入らぬものの、唐揚げにレバー串とガッツリごちそうになりながら、逆隣のおんちゃんや店員さんも交え話に花が咲きます。

「ねえちゃん、高知やないね」と、最近はだいぶ土佐弁/幡多弁が混ざってきた自負があったところを見抜かれつつ、これぞ高知! な酒文化だとしみじみ感じました。

四万十町は大正の或るバイト先も同様に、ひとりのお客さんがもちこんだお酒もカウンターに並んだお客さん同士で味わったり。

贅沢ですみません

私もまた、おこぼれに預かって、秘蔵酒に舌鼓をうったり。

ぬふふ。

大人の味

舌といえば。

高熱によって変化してしまった我が味覚ですが、思いの外早く戻ってくれました。

美味しいもんを食べるのが生きがいの重要な部分なのに……と絶望感にやられていたのでありがたい限り。

舌と同じく昨日は社会にも復帰したのですけれど、 早や土曜日ということですぐに休み(体力が落ちてるのでありがたいけども)。

泥臭いw

今日はひとつ、近場でゆっくり勉強でもしよか、と久々に訪れましたは喫茶・淳さん。

こちらのコーヒーは定評通りの旨さなのですが、私が何より好きなのはこの雰囲気であって……。

ところせまし

壁一面に巡らされたポスター類、背もたれのついた赤茶色のチェア、ややくすんだ白の小さなテーブル、控えめに流れるジャズと、同じくらいの音量のテレビやお客さんの声。

イマドキのカフェと比べて決してオシャレではないし、静かというわけでもないのだけれど、妙に居心地が良く長居をしてしまうのです。
勉強するにも楽しく捗りましてね。

で、日頃はブラックコーヒー派の自分がここでオーダーするのが、名物・ウインナコーヒー。

まろやーか

ふわふわのクリームのまろやかさと、コーヒーの深い苦味が絶妙でホッとします。

にしてもこのお店、【じんま】たちの憩いの場かと思いきや、見ていると若いカップルも案外来ていたりして、なかなか幅広い世代を魅了していますなぁ。

てんで、本日の高知ことば【じんま】は【おじいさん】という意味で使われる土佐弁です。

ほんじゃ。

2018年2月23日金曜日

【むさんこ】あるで

*本日、生きた証*
 午前:じむさぎょ
 午前:けんしゅ

通信したい

はー、どうも、たっちです。

お世話になってますか、通販。
新卒で入ったのがECを主力とする企業であったにも関わらず、実は入社するまでそのサービスを使って買い物をした試しがありませんでした。
文系学生の中ではとりわけIT音痴だったわけでもないはず(自称)、なのにネット通販そのものをどうも信用しきれず、ネットではあまり買い物をしないようにしていたのです。
しかしそれでエントリーする方も、採用する方も、冷静に考えてどうかしてry

通信販売といえば。

スーパーだってコンビニだって、販売(サービス)をしてくれる人とは確かに対面するけれど、ほとんどの場合は作り手の顔が見えないのは通販と同じですよね。
なのにパソコンやスマホの画面上でポチッとやるだけで箱が届く、即ちお店まで足を運ぶ手間の少なさゆえか否か、妙な味気なさを感じてしまいがち……。

手にとるのは初

食と、その作り手を紹介する読みものがセットになった、"食べもの付き情報誌"こと「食べる通信」は一味違います。

全国37(2018年2月現在)にも及ぶエリアごとに発刊されていて、購読するとその時々の旬の農水畜産物や加工品が定期的に送られてくるサービス。
そういった"ご当地定期便"自体は特段珍しくないけれど、あくまで食べもの付きの"情報誌"と謳うだけあって、読みものが"同封のパンフ"の域を超えた作り込み方なのです。

そそられるわね

その食材を使ったレシピが充実しているのはもちろんですが、作り手のベストな表情を収めた写真をはじめ、ビジュアルに徹底的なこだわりが感じられます。

あなたのすとーりー

その他、例えば海藻だったらその誕生から収穫までのプロセスを図解するなど、生物としての食材への理解・知識を深める仕掛けがあったり。

分かりやす可愛い

子ども大人も楽しめそうですねえ。

ほんで何より、全体を通してストーリー性を際立たせることが意識されているなと。

買い手に目の前にあるこの食材が、どのような作り手の、いかなる想いのもとで、どういった手間をかけて届けられたのか……。
それまで、製品としてすでに出来上がったものを当たり前のようにスーパーで買って、当たり前のように食べていた人こそ、その裏側の物語が響くのではないかと思います。

やっぱこれ

むろん一番は、色々な食材が獲れる/採れるようなところで皆が地産地消できればいいのかもしれませんが、誰もができるわけではないのも事実。

だから、都市部の人にこそオススメのシステムなのでしょうし、これをきっかけに「この食材の産地を訪れてみたい」とか「自分も育ててみる?」、はたまた「移住もありじゃん!」なんて思ってもらえたら、いつか行動に移してもらえたら素敵ですねえ。

ま、うまいもんの産地に在住している私は購読しておりませんで(これだけ絶賛しておきながら)、サンプルの冊子をみただけですが、気になる方はぜひチェックを。

しょっちゅう買うこれも
気になってはいる

もっとも産地に居るといえど、普段家族や友人に買っていくお土産や特産物も、実際にはよく知らない作り手さんばかり……。

その土地に【むさんこ】ある美味しい食べものにはそれぞれの物語があるはず、ひとつ一つを丁寧に辿っていきたい衝動に駆られつつ、まぁとんでもなく途方もない作業だなぁとも。。。加工品含めたらなおのこと。
でもやりがいはありますね、間違いなく。

てんで、本日の高知ことば【むさんこ】は【ものすごくたくさん】という意味でつかわれる幡多弁です。
 例)ばあちゃんが今年もひがしやま【むさんこ】作ったけん、持って帰りや。

2018年2月22日木曜日

【ヒノキカグ】さんに頼もか

*本日、生きた証*
 終日:不本意

アッと驚く

変化しましたか、味覚。
体調を崩す、とりわけ熱が高くなると、舌の感覚が鈍って食べ物の味がわからなくなりがちですよね。
この度のウイルス性胃腸炎では、2週間前のインフルエンザよりもよほど高熱にうなされたため、だいぶそういった自覚もあったのですが……俄かに信じがたい事実が。
概ね調子も戻り、いよいよ明日から社会復帰!パワーつけたるわい! と平常食に戻し始めたところ。

ろ。

ろろろ?

ちょっと待ちたまえ、君。

僕すか

味は分かる。 確かに分かるぞ。 

だがしかし。

まっっっっっっっっっっっっっっっっずぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅうぅぅぅ!!!!

え、ええ、、何これ。。。

元々愛して止まなかった、例えば醤油やかつおダシの塩味、あるいはバターといったコクやまろやかさといったような慣れ親しんだ味が、もう悉くまずいのである。

分からない、ではなく明確に、美味しくない。

28歳、またしても初経験☆

まじすか

まいった。 
こりゃマチコ先生もお手上げだ。
※下要素は皆無な上に一定層にしか分からないネタを書くほどには錯乱、の例

斯くして、こうなったら勢いでアイスクリームでも二つ三つ掻き込んでやろう、と先ほどヤケ買いしたのですが、これまでまずく感じたら絶望の淵に落ちそう、てんで未だ手をつけられずにおります。

あっという間の

変わるといえば。

他人の子供は育つのが早い、なんてよく言いますが、人に限らず場所や建物もちょっと見ないうちに大きく変化していますからね。

例えば病に倒れる前、中津川のお試し滞在住宅の対応ついでに「大正駅前にぎわい拠点」に寄ったところ。

おお

ロール式のカーテンで仕切っていたところに、ドアが!

この大工さんは或るバイト先の常連さんゆえ、工事のことは聞いていたけれど、実際に目にしたら改めて驚いてしまいます。

他にも、大正は下津井地区の乾物やお米を中心とした、特産物の販売棚も新たに導入されていたりして。

綺麗

こちらは、四万十町森林組合の大正集成材工場のブランド【ヒノキカグ】さんによるもの、ぎわい拠点の雰囲気にピッタリの柔らかな風合いで、さすがのオーダーメイドです。

てんで本日は四万十ことば【ヒノキカグ】は、ほのかな桜色と爽やかな香りが特徴という四万十ヒノキや、その端材から成る集成材を用いて家具やインテリア、おもちゃなどを製品化しているブランドです。

美的センスのなさには定評のある私が言うても説得力があれですが、オサレですのまたこれが。
オンラインショップもあるのでぜひ、プレゼントなんかにも素敵ですよ。

では。

2018年2月21日水曜日

【養ぜ】よ

*本日、生きた証*
 終日:ほぼない

さすがでしょ

持ってますか、何か。
いつになく漠然とした問いかけなのは、相当に放心しているからです。
なぜって?
私がむしろ知りたい。
なぜ、復帰してからわずか2週間で再びインフルエンザの検査を受けなばならぬのか、しかも2回も。

異変が起きたのは、昨日昼前である。

寒気、頭・腰等の体の各部の痛み、熱っぽさ、と最近経験したばかりの諸症状がわずか1時間あまりで急激に盛り上がった。
前回は「昔罹患した際はもっと大変に苦しかったので、これはインフルではない」と意地を張った結果、判明するまでに丸2日かかり、盛大に撒き散らしたという後悔の念に苦しめられたことから、我ながら過敏になっていることは間違いない(しかし、近しい周囲に感染者は現れなかったのだが)。

画像は雑なイベント告知で
お許し願いたい

例によって、今月はもう休んでいる場合ではないのだが、そうも言ってられぬと午後から病院に駆け込み、例の検査で判決を待った。
なお受付では、「あらぁ、ついこの間来たばかりじゃない? そんな、一冬に二回も……」と憐憫の目で対応され、医師も「はっはっはっ、さすがに……」と苦笑いであった。

我ながら、それはさすがに"持ちすぎ"である、と認める。

斯くして15分後、示された結果は陰性である。

わずかな安堵感があったことは認めるが、「症状の自覚から時間が経っていないから、反応しないだけかも」とのお知らせに打ちのめされつつ、気休めとばかりに点滴を打ってすごすごと帰宅を余儀なくされた。

限りなく黒色に近いグレーのため、「気になるようだったら、また来てもらえれば」との医師の言葉にそりゃあ気になるわいと業を煮やしつつ、若干の吐き気をもとに処方された胃腸薬を服用するも戻してしまうのである。

気になる木

そして何より、高熱や頭痛、全身の痛みと、前回よりも大いにインフルエンザらしい症状で、喉の渇きに目を覚ましてから経口補水液を手にするまでに2時間を要し、地獄のような一日であった。

これは納得できんと本日、朝一番で再検査に赴いた。

再審請求結果。

陰性である。

……もう何でも良い。

何でも良いのだ。

今の自分にはただ【養ぜる】ことしかできないのだ。

てんで、本日の高知ことば【養ぜる】は【養生する】という意味で使われる幡多弁です。
 例)熱っぽい? 無理せんと、【養ぜる】がえい。

SAYONARA!

2018年2月20日火曜日

【やすからん】や

*本日、生きようとした話*
 AM:じむ
 PM:しんだ

悪さしてますか、常日頃。
自分の場合、そりゃもう完全なる善人ですっ!なんて自信をもって言えるものではないけれど、ご先祖様に恥ずかしいまでの悪人でもない。
つもりで、生きてきたのですが。

あれ。

まぁ。

どうしたことか。 そんなことが起こっていいものか。

私はよほどの悪事に手を染めたに違いない。

へるぷみ

いやいやいや、

ダメでしょ。。。

ちょっと待って神様(昔こんなタイトルのドラマなかった?)

私は今、俄かに信じがたい現実を目の当たりにしていて、思考が大方停止している。
が、そんな中でも「万が一の展開に備え、昼からブログを仕込んでおかなければ」とキーボードを叩く次第である。
その状態がすでに間違っている気もする。

嗚呼、誰か嘘だと言ってほしい。

しかしその最終的な審判まで、あと1時間あまり待たねばならぬ今、ただ抱えるのは不安と絶望感のみである。

この後、我が身に告知されるのはかなりの確率で【やすからん】ことだと、大いなる予感、及び不吉な余韻を残して筆を置きたい。
詳細は続報を待たれよ(続かないかもしれない)。

てんで本日の高知ことば【やすからん】は【大変な】【大ごとだ】という意味で使われる幡多弁です。

あれ、これ以前にも書いたかなぁ?
なんつて、ダブりを調査できないぐらいには取り乱しています。

合掌。

2018年2月19日月曜日

【お試し滞在住宅】へGO

*本日、生きた証*
 日中:じむじーむ
  夜:女子会(また?)

沈静したい

毛羽立ってますか、ニット。
この時期、いや一年の半分ぐらいはお世話になっている毛糸ものですが、ズボラかつ不器用な人間にはどうも向いていないようです。
どっかかんかに糸をひっかけるわ、毛玉になりそうやけど大丈夫かなぁと思いつつも、セールだしと買ったら案の定たちまちボワボワ、安物買いの銭失いになりがち。
マメに手入れをすれば長持ちする、それも分かっておりますがね……。

毛羽立つといえば。

ここのところ、どうにもメンタルが毛羽立っている。

だから、どうした! っちゅう話なのですが、もうびっとしっかりせんと周囲に多大な迷惑をおかけしそうな危機感。

ぐりーんぐりーん

そもそもが流されやすい性格であるものの、心の安定に多少は役立ちそうだと最近購入を考えているのはお茶の道具、すなわち抹茶が点てられるような諸々のセットである。

もっとも、匠の器だとか偉い茶道家が推奨するナントカだとかは必要なくて、粉をシャカシャカするいわゆる茶筅と、広口の椀、そして抹茶があれば飲める。
ほんで、もうちょっとキチンとやりたくなったら茶さじだとか茶筒、袱紗なんかを用意すればよりその気になれると。

で、今どきは小学生でも持っていたりするのね、そういうの。

教えてあげるお

先日お邪魔した窪川小学校のイベント「土曜日学校」では茶道の講座が恒例になっているのですが、三回目の参加になるという女の子は可愛い花柄の袱紗などいくつか自前の道具を持ってきていました。
にしても小学生のうちから、こんな雅な趣味を持っているなんて大変素敵ね!

最近、何かとお茶や和菓子に縁があるようだし、ワタクシもちょっとかじってみる所存。

とらいあーる

かじるといえば。

観光、ではなくて、生活の面から四万十町に興味があるっ!

だとか、

田舎暮らしって実際どんなもんなのよ?

とかとか、

”地方移住”って最近あちこちで聞くけど、具体的なイメージが沸かないのよねえ。

なーんて方は、田舎暮らしを”かじってみる”なんてのは如何かしらん。

お手頃サイズ

つまり「試しに住んでみる」てこと。

近年、移住を促進するため全国の過疎地域の自治体が整備を薦めているお試し型の滞在住宅、四万十町にもありますよってお話です。

現在、窪川(古市町)、大正(中津川)、十和(広井)と3ヶ所を整備しており、昨日はそこに大正の物件に行ってまいりました。

日当たり良好

こちらへの移住をお考えで、家探しのために滞在されていた入居者さんの退去日のため、整備に向かったのですな。

で、「移住ブログ」なんて看板を掲げているくせに、しかも個人的にも「移住相談員」なんて肩書をもらっているくせに、そういえばここでちゃんと紹介してないぞ? と思ったので改めまして。

住んでみて、家

旧教職員住宅、県職員住宅を改修、特に誰もが気になる水回りをすっきりこんと綺麗にしまして、1か月から最長3か月までの期間、お安く貸し出しておりますのが「お試し滞在住宅」です。

自信あり

冷蔵庫・洗濯機・電子レンジ、テレビ、暖房器具といった家具家電、食器、お布団といった生活に必要な基本的なアイテムがそろっているので、歯ブラシやシャンプーといったいわゆる「お泊りセット」とお持ちいただければ生活ができちゃうってわけです。

光熱水費は別途実費になりますが、レオ●レス的な一軒家が月1万円て正直破格だと思うの!
私の場合は、じっくり「移住」について考えることなく、かなり勢いと成り行きで地域おこし協力隊になったところがあるのですが、普通の方(?)であれば新しく暮らしを始める場所はきちんと下調べしたいところですよね。

だからこういった施設をサクッと利用して、パンフレットやHPの情報だけでは分からない「実際の生活環境」を感じつつ、おうちや仕事を落ち着いて探す……てのはどうかしらん。

ちなみに昨日は、ついでに広井の住宅にも行きまして、水道管が破裂・凍結していないことを確認いたしました(敬礼)。

チャリ付

こういう施設は県内でも各自治体が整備しているので、ぜひあれこれチェックして、なんならハシゴしてあちこち比べながら移住先を決めたらえいかと。
一泊二日から入れるところもあるようですよん。

やっぱり、四万十町が気になるよね~というそこのあなたは、役場のにぎわい創出課電(0880-22-3281)へテルTELテレフォンだZE!

てんで、本日は移住ことば【お試し滞在住宅】は、移住を前提とした短期滞在型住宅のことをいいます。

ほんじゃに!


【こたえかして】ちょ

*本日、生きた証*
 日中:お試し住宅管理業務
  夜:GO相談

TENSAIとは

ほげげ、たっちーです。

王子様ですか、羽生さん。
イベントとしてのオリンピックに大した興味はないものの、さすがに今回の男子フィギュアスケートについては触れずにおれませんね。
だって、テレビではどのチャンネルをつけても演技やインタビュー、練習秘話やファンの様子までが流れているし、SNSのタイムラインも半数近くこの話題で持ちきり。
今までは比較的女子の方が注目されてきたこともあり、66年ぶりの五輪連覇や宇野くんとのワンツーフィニッシュ、てのはもちろん素晴らしい。
ですがそれ以上に、良き先輩後輩関係にある二人が互いに納得のいく演技ができたことが何より喜ばしく、世界を驚嘆させたのはあくまで結果的なもの、では。

いやあ、感動した。 小泉元首相は元気でしょうか。

さて羽生さんといえば、同じく昨日、将棋界では(ハブの方の)羽生さんが敗北を喫してしまいましたね。

どや

先日国民栄誉賞を授与されたばかりの、凛とした、落ち着いた雰囲気ながら圧倒的な迫力を放つ竜王に勝利したのが、なんと中学生というのですから開いた口がふさがりません。

将棋のルールはむろん知らず、棋士の世界に関しては漫画「3月のライオン」とか昨今ニュースぐらいで扱われるぐらいの知識しか持ち合わせておりませんが……あれですよ、自分が中学生の時を思い起こしてみれば、ひとまずトンデモないことだけは分かりますよ。

ゴミみたいだったなあ、私(世紀の天才と比べてはいけないのは承知なんですがねっ)。

五段に昇格してわずか半月余り、六段へ異例のスピード昇格を遂げた藤井少年は、背中にチャックがついていて中に仙人のようなじいちゃんが入っている疑惑をにおわせつつ、今後どのようになるか……いやはや末恐ろしい。

て、ますます何ブログだか分からなくなってきたところで上の写真、予想年齢差60歳超の対局が行われていたのは、こちら。

ちょっと久々

少々お久しぶりのご訪問、窪川小学校でございます。
何のためって?

レッツとーらい

当校の恒例行事、”土曜日学校”の取材のためです。

恐れ多くも”学校地域コーディネーター”なるお役目に預かっているのですが、移住促進の仕事とのタイミングが合わず、活動状況がイマイチやぁと思っていたらちょうど良く開催……なんて裏事情を言ってはいけませんな。

さてこのイベントは、地域で様々な趣味や特技をお持ちの方を「先生」としてお招きして行うワークショップで、子どもたちは好みに合わせて選ぶことができます。

太鼓、お琴といったこれまでもお馴染みの講座に加え、今回は新しく加わったものも。

要ファッションセンス

大人がやっても夢中になれそうだと思ったのは、手作りの専用木枠を用いた「さき織り」でしょうか。
ハギレや古布を"裂き"、リボン状にしたものを"織り"こんでオリジナルの布を作っていくのですが、これがとっても楽しそう。

私自身、伝統工芸体験や教室にて初心者でも出来る機織りなんかに挑戦したことがあるのですが、完成を想像しながら色とりどりの糸を右へ左へ動かし、ガタンゴトンと繰り返しているといつの間にか無心になるのですよね。

子どもたちのさき織りも、多様な色・模様のリボンからどれを選ぶか、何段ごとに変えるかはもちろん、どのくらい目をきっちり詰めるかなどでも出来上がりは全く異なりますから、個性が強く出て見ている方も楽しい。

要美的センス

作品に個性が出ていたのは、木工の講座も同じくですね。
基本のパーツや、白い砂を使って”雪”のある風景をジオラマにすることは決まっているのに、出来上がりはまさに十人十色ですから。

そしてこういう作業って、ぱーーーーっと早くに済ませてしまって後は別のことをしている子とか、先生から提示された手順を一切気にかけず全て自由にやる子、全体の出来上がりよりも特定の細部にちまちま手をかけ続ける子など、取り組み方そのものにも個性が出ますね。

私も学びたい

自分はどうだったかなぁと振り返れば、理科の工作実験のようなものはパッパとやって暇やなぁと思う一方、図工や美術となると下手なりに好きだったので黙々と手を動かしていた気がします。

そして、図工というと立体ものがとても苦手でした。
何せ、それはそれは不器用なもんで、細かい作業は嫌いではないのに手から材料が逃げていくし、道具はうまく使えない。

落書きは趣味だったので図画は得意、そのため設計図や下絵は褒められるのに実際にモノとして立ち上がると……あれえ? みたいなね。

ぜったい無理

ゆえに今回、取材をしていて一番感心したのは「試験管立てづくり」という講座の男の子。
グラグラとバランスの悪い木材へ器用にハンマーを【こたえかして】、釘を入れていたのです。

中学校の技術の授業で木の椅子を作らされたのですが、へちを打つのであちこち木が傷つくわ、釘は曲がるわで散々だったことも思い出し「キミ、ほんとすごいね……」と称えました(こいつに褒められても、でしょうけども)。

てんで本日の高知ことば【こたえかす】は、【打つ】や【叩く】という意味でつかわれる土佐弁です。【こたかす】とも。
 例)あいつはまことわりことしじゃ、裏の犬をまた棒で【こたえかし】よった。

ほんじゃーに。