2017年5月31日水曜日

【ほたら】ぼちぼち

*本日、生きた証*
 AM:Back to West
 PM:ただいま 40010

森のむかふに

どもども、たっちーです。

歩いてますか、森。
ロケーションの規模はピンからキリまでありますが、登山を趣味にもつ知り合いにが何人かいます。
こちらとしては「マラソンよりは幾分マシ」レベルに「苦行」の認識があるけれど、トレッキングやハイキングのレベルであれば少々汗をかき、登頂で美味しい空気とご飯を味わうのは悪くないと思うようになりました。
それはやはり、雄大な自然がすぐそばにある四万十で暮らすようになったことが大きく、足が完治したら繰り出してみようかしらん。

山といえば。

先日からお邪魔していた紀州の國も土佐同様、豊かな木々に恵まれた土地で、中心地から少し車を走らせると気持ちの良い森が広がっていました。
ちなみに県の面積に占める森林率は全国6位の76.8%、ダントツトップの高知は83.4%……すげ。

湾derful

昨日午後から訪れたのは和歌山市北部のまち・加太(かだ)。
海水浴場に漁港、温泉・民宿や国民休暇村が揃い、県内外から多くの観光客が訪れる観光地です。

国民休暇村の建物のふもとのエリアは「瀬戸内海国立公園」として整備され、緑豊かな山に囲まれた憩いの場としてライダーにも人気だそう。
都会の人にとってはもちろん、普段から自然に恵まれた土地に住む人間でも、ケキョケキョと聞きなれた声の主をはじめ、様々な鳥の歌をゆっくり楽しむと癒されるものです。

そんな遊歩道をゆっくり登ってゆくと、突如広場が現れ……

およよよよ

何やら妙な石の階段が地下へと伸びている。
怪しい。如何にも怪しい。

ツメノアト

ぷわわんと飛び回る虫を手で払いつつ(梅雨以降は立ち入り自粛に違いない)、下へ降りるとたちまちヒンヤリとした空気に変わります。
スマートフォンのライトで照らして奥を覗いてみれば、煉瓦造りの倉庫跡と思しき空間が広がっているではありませんか。
ひやっとしまうす
話を聞くと、ここはかつて大日本帝国陸軍によって作られた弾薬庫で、大阪湾防衛を目的とする要塞の一部だったそう。
淡路島の由良と加太(地名は深山)、その間に浮かぶ友ヶ島の3地区を合わせた「由良要塞」には計17箇所の砲台が置かれていたといいます。
ここ深山第一砲台には、敵の軍艦を迎撃すべく明治25年以降に6機が設置され、第二次大戦が終わるまで使用されていたとのこと。

砲台は跡地のみ

目の前に広がる紀淡海峡は瀬戸内海の入り口、大阪湾の軍事的要衝だったことが実感でき、これぞ昨今人気のある「近代化遺産」でありますな。
無論そんな名称を使わずとも、トンネルで繋がるレンガ造りの廃墟がさながらラピュタの如しってんで、コスプレヤーたちの撮影スポットとしても人気を集めているとか。

夜は怖いだろうね

確かに、ここをロケ地に映画やドラマなんか撮影したら、セットでは出せない雰囲気を演出できるでしょうねぇ。
ツアーで来ていたおんちゃん・おばちゃん団体も、声を上げながらバシバシとシャッターを押していました。

翻ってみれば

と、こんな砲台跡地を見ると、そういえば桂浜にも「浦戸砲台場」があったなぁと思い出します。
こちらは江戸時代初期、夜間の舟の出入りを助ける灯明台、その後外国船を監視する番所が置かれ、幕末の頃に大砲が配備されたのだとか。

龍馬さんのが目立つけどね

最近、県外へ行っても「これが高知(四万十)だったら……」と置き換えたり、比較してモノを見る癖がついてきました。
まんまと染まったなぁという感じも否めませんが、こうして別の土地へ出向くことは、ひとつの地域の中に入り込んでいると失いがちな、客観的視点や「ソト感覚」を取り戻すのに役立つようにも感じます。

どちらが良い・悪いという単純な話ではなく、それぞれの地域がそれぞれの背景をもつなかで、時に共通する課題があったり、別の土地にも応用できそうなアイデアを発見することができるのではないかしらん。

きらきらりん。

例えばご当地フード、県の食品流通課が開発を主導した「和歌山ポンチ」は、以下のルールを満たす限りは各店舗が自由にアレンジできるとか(HPより引用)。
(1)県産うめの甘露煮又はシロップ漬け等が食材として使用されていること。(2)1つ以上の県産フルーツが食材として使用されていること。(3)県産うめ及びフルーツの使用についてメニュー又は商品に明示するなど、消費者等にその使用が認識できる工夫がなされていること

さすがフルーツ自慢の和歌山、これからの暑い時期にぴったりの爽やかなサイダーに、甘酸っぱい梅を初めとする果実がゴロゴロ入っていて美味でした。
こちらだと「四万十ポークどんぶり街道」が同様のキャンペーンでしょうけれど、スイーツやドリンクもありですよね。

なんて考えつつ、気づけばあっちゅう間に休みも最終日(十分長いが)、【ほたら】そろそろお家へ帰らねばなりません。

てんで、本日でラストの和歌山ことば【ほたら】は【そうしたら】の意味で使われます。
 例)昨日の帰りに鈴木さんと会うてん。【ほたら】よ、来月孫が生まれるいうやん、びっくりしたわぁ。

土佐では【ほいたら】【ほんなら】といったところ、文末に「〜よ」がつくのも和歌山っぽいのでしょう。

ほんじゃーに!

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