2017年5月29日月曜日

ええ【やっしょ】

*本日、生きた証*
  日中:My First Mt. Koya
   夜:まったり温泉

大河&ドラゴン

どもども、たっちーです。

塩焼きですか、鮎。
四万十へ移住してからというもの、後払いで27年分精算するかのごとく鮎をいただくことが増えました。
逆にいえばそれまでは食べる機会がほぼなかっただけ、今はすっかり好物のひとつですが、特産といえど川魚特有の臭みが苦手とする人も少なくありませんね。
「子供の頃に溺れた川の味がする」と言う知人の表現は巧みですけれど、おかず味噌なり甘露煮なり、味つけがしっかりしているものならば大丈夫ではないかしら?

川といえば。
高知市からほど近いながら水質の優れた仁淀川は、「奇跡の清流」として近年人気が鰻上りですが、全国的な知名度では「最後の清流」には未だ及ばないでしょう。
てんで、本日も我らが四万十川へ。

ひょいひょいと

ん? 

ちゃうちゃう、これ四万十川とちゃう。

はて何処の河原かといいますと、和歌山県北部を東西に流れる「紀の川」、尚奈良県に入ると「吉野川」と呼ばれる一級河川でございます。

これまで関西各地へは何度も訪れたことがあるけれど、公共交通専門のトラベラーだった自分にとって和歌山はどうにも「わざわざ感」の強い県でした(ちなみに関東民としては、同様に新幹線駅から乗り換えが必要な奈良は修学旅行の鉄板)。

しかし、高知に居を移した今となってはかなりアクセスが向上、何せ徳島港からフェリーでたった2時間です。

サンセットだよん

何より、昨秋に大正駅前にぎわい拠点へお立ち寄りくださった、キャンピングカーのイカすご夫妻に「遊びにおいで!」と言っていただいたのが一番のきっかけとなりました。

が、行きしなに早速アクシデントに見舞われるのがいかにも私らしい。
直前に運営会社のWebサイトで確認した予約状況は余裕だった南海フェリー、16時半出航の便に乗るべくいざ我が愛車で乗り場へ行ってみれば、長蛇の全く動く気配がないのです。

げげげ。

トラブルクイーン

迫り来る出航時間、ジリジリしながらようやくドライブスルーのきっぷ売り場へ入ると「予約がない? あ、キャンセル待ちっす、乗れないかもしれないっす」。
んげ、んげげげげげ。

時刻表を見れば、「現在船舶検査のため一部の便が休航中☆」てんでこれを逃すと最終便
のみ、和歌山港着は24時すぎ。
なお「キャンセル待ちで乗れるか否かは定刻5分前まで分かりません☆」

待て待て。
ついさっきご夫妻から、頂き物の獲れだち鯵を夕飯に構えて待ってるよんとの連絡があったばかりだと言うのに、日付変わるとかないないない。

例の鯵は、刺身にマリネに
だし茶漬け


急遽、案内役のお兄さんに「ぜぜぜぜ絶対にこの便じゃないとダメなんです、ていうかこれ乗り捨てて自分だけ船に乗せてくださいいいいい」と鬼気迫る勢いで詰め寄ると、心の底から迷惑そうな顔で受付係と掛け合ってくれます。
ほんで駐車券を手渡しながらだいぶ離れた駐車場を指差し、そこへ停めて券を替えて貰い給えとのこと。

愛していたはずの我が車をさっさと乗り捨て、足を引きずりつつ顔面蒼白できっぷ売り場へ滑り込み、係のお姉さんに若干引かれながら乗船すること出航2分前でございました。
いやほんと、今ぐらい回復していなかったら絶対間に合っていなかったさ……

お邪魔しまうす

結局、期せずして「身ひとつ」になったといはいえ、どうにか予定時刻に到着したわけですが、待ち合わせている相手がいるのに計画性がないっちゅうのはイカンですね。
次郎並みに反省(太郎だっけ)。

またまたでっかくなっちゃった

到着して間も無く、ご自慢の車で鯵をうまうまといただいたのち、初めてのキャンピングカーでの車中泊を体験です。
最大5人は眠れるという車内は、食事をしたテーブルを折り畳みベンチをごしょごしょやるとベッドが登場。
そして私は運転席の上、二段ベッドさながらの広々空間をお借りすることになったのですが、すわ、快適。

キャ、キャンピングカー……

マイカーより欲しい、との気持ちを強くしました。 運転下手だしワーキング●アだけど。

こーやくーん

さて翌朝、驚異の雨女も高知県外では力が弱まったのか超快晴、向かったは高野山であります。

良かったという友人の感想を聞いて、以前から気になっていたスポットでしたが、此れまた期待以上。
まずもってびっくりしたのは、建造物にしろ一体の樹木にしろ、どれも一々スケールが大きいのなんのって。

ご当地キャラと一緒に撮った写真でサイズ感が伝わるか微妙ですが、最初に訪れた金堂も、そこから伸びる参道を囲む杉の木も、とにかく雄大。


参道は風流かな

歴史の教科書で小学生にもお馴染みの金剛峰寺だって、正面入り口も立派なら内部も奥へ奥へとどんどん続いてゆきます。

でーーん
にしてもここへ到着するまでのグネグネぐあいといったら四万十を彷彿させる山道で、それもそのはず高野山一帯の標高は約900m。
弘法大師が入定したのは1200年ほど前、当然自動車や飛行機もない時代から道を切り拓き、石や木などの重い資材を運んでこの規模の都市を作り上げるとは。

こちらは四万十大正

初めて大正の集落を車で案内していただいた時も、よくここまで集落を作ったもんだと驚いたものですが、昔の人々のガッツたるや……いやはや【立派】やっしょ。

てんで本日は和歌山ことば、【〜やっしょ】は文末につき、【〜(なん)だ(よね)】という意味で使われます。
 例)え、この財布、可愛い? 【そうやっしょ】、誕生日にもろたんよー。

主に県北部で多用され、南部では【〜やいしょ】になるそうな。
ほんじゃーに。

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