2017年1月15日日曜日

奥深き【さあ】の世界

こんばんは、たっちーです。

二刀流ですか、大谷くん。
プロ野球ファンである以前に、カープファン、というかセカンド・菊池ファンとして観戦していると、パ・リーグについての情報にはあまり強くありません。
が、スポーツニュースから毎日のように聞こえて来る脅威的な活躍ぶりには、思わず「ほええ」と口を開けてしまいます。
メジャーに挑戦するならば、投打いずれかに専念すべきだという意見もあるようですが、天才が楽しくプレーできる形であれば正直何でも良くて、ファンとしてもワクワクするのではないでしょうかね。

しゃしゃしゃしゃ

しゃぶい、しゃぶすぎる。
日本列島が全国的に冷凍中のここ数日、四万十町ももれなく氷点下の世界に突入しております。
就寝直前、明日は早起きだから! と起床の20分ほど前に合わせてエアコンのONタイマーを設定したはずですが、昨晩の我が脳ミソは「午前1時10分から午前3時間40分まで」は「4時間」と算出したもよう。
珍しく2度寝もせずシャキンと起きれたと思ったら、単に寒すぎただけなのね。

まだ暗い。

で、朝も早よから向かったはどこかといえば、興津の浦分漁港であります。

自宅を出た時点で相当に着ぶくれていたのですが、現地ではその上へさらにスキーウェアを装着、くまモン体型に進化します。
着ぐるみって大変だなあ(あ、夢のある人間なので中の人の存在は信じていません)。

やうやう白くなりゆく水ぎは

渡船に揺られること(おそらく)約20分、志和の海との境目近くの岩礁へ。

はい、初めての磯釣りであります。
サビキを使いアジを狙った堤防釣り、イカやイギス、ガシラ狙いの船釣りと経験させていただいてきましたが、こちらはまた違った面白さがあると聞きつけ、やりたがりはすぐに首を突っ込むわけです。

足元にお気をつけあそばせ

今回は、影野地区で 13年続くというグレ釣り大会へ、オープン参加させていただきました。

釣りを知る以前から海が好き、しかも砂浜をのんびりより岩場をウロウロする方が性に合うもので、糸を垂らさずともテンションは上昇します。

反面、いくらド素人といえど、極寒の中わざわざ出かけ、しかも本大会実行委員長のマンツーマン指導を受ける(=自動的に師匠もオープン参加)ってんで、ボウズで終わったらしょっぱい、しょっぱ過ぎる。

海よ〜俺のry


ワクワクさん

しかし、そもそも生まれつき相当な不器用なもので、仕掛け作りは師匠にお任せ、あとは海に放り込むだけの「誰にでもできる簡単なおシゴト」です。

かと思いきや、初めて触らせていただいた磯釣り用の竿は今まで握ったどれよりも長く、また浮きから釣り針までの糸も長く、扱いづらいことこの上ありません。

腹ごしらえ

ゴツゴツした岩場のあっちに引っ掛け、こっちに引っ掛け、仕掛けを狙った海面に入れるのに難儀します。

うーん、雪を懸念していた天気こそ良くなってきたけんど、自分の雲行きは怪しいぞい……

晴れた晴れた

掛かった瞬間、ククッと引きを感じた船釣りとは違い、海面に浮かぶ浮きがすぅーっと沈んだ瞬間を見計らいリールを巻くのがポイントだそうで、指先の感覚よりも目で勝負という感じでしょうか。

およよ。

こういうこと? と何となく引き上げたら、30cmほどのグレちゃんが引っかかっているじゃあありませんか。

喜びのあまり、というより「ゼロじゃなかったあああ! わああああ」という安堵感から、自分の携帯で証拠写真を収めるのをすっかり忘れてしまいました。

でけえ

ええと、代わりに、私以外にも多くの出場者の皆さんもその大群に悩まされた、ボラちゃんとのメモリアル☆ショットをパチリ。

……美味しそうではないのでリリース! と投げたらコントロールを誤り、近くの岩に強かに打ち付け、ぐえええという呻き聞こえた気がしました。 ごみん。

その後、本命ではないので同じくリリースしたお魚ちゃんたちに加え、昼食を挟み小さいけれど2匹のグレちゃんをゲットです。

終盤は貝もひっぺがす

ビギナーズラックとはまさにこの事、食べられなくても構わないから何か一匹掛かれば上等という心持ちだったので、嬉しい予想外であります。

しかも例年の大会に比べると、出場者の皆様の釣果はそれほどではなかったそうで、ようやったね〜とおだてられるとついニヤニヤ、単純だあ。

それにしても、海へ出たのは7時前後、納竿は3時前と聞いた時には、さすがに長く感じるかと思いきや、あっちゅう間に昼を過ぎ、再び渡船がお迎えに来ました。
何事かに没頭すると必ず出現する時間ドロボウ氏、釣り中は犯行の確率が上がるようですね。


これが楽しみで

そして我ながら改めてびっくりするのが、餌をつけたりグルグル引っかかる糸に苦戦しつつ、釣れずにひたすら待つという行為そのものが存外面白いということ。

痛い痛い痛い

もっとも、アタリがあればさらに嬉しいですし、釣れ立ちを食すという贅沢な瞬間を味わうのはまた格別なのですけれどね。

その場で捌いていただき、身のプリプリ・もちもちさに感激しました。
こりゃあ、どこの高級料亭に行ったって同じ体験はできません。

レッツ・採寸

さて、渡船が漁港に戻るや否や、グレ大会の勝敗を決めるべくサイズ測定が始まります。
おお、「今日は全然やにゃあ」という声が多いなか、さすが皆さん釣っておられる。

気になる結果は、集落活動センター・仁井田のりん家さんでの慰労会にて発表されるということで、私もちゃっかりお邪魔します。

おひさです

「仁井田みらい会議」のお母さんたちにより、釣れたばかりの獲物たちが目にも美味しい姿となってテーブルに並びます。

UMEEEEE

記念すべき第25回大会、優勝者の グレちゃんは39cm! 
ということで、おめでとうございます。
表彰は立派な賞状にトロフィーの贈呈と本格的、入賞者の皆さんのお顔もほころんでおられました。

カカカカ蟹まであるお

さあさあ、後はもうお酒とおしゃべりと共に、腹へ収めるだけの「簡単なおシゴト」(今度こそ)。

グレとお野菜をこれでもかとぶち込んだお鍋で、冷えた体を温めましょう。

もりもり

ガリガリと引っぺがしてきた貝類は、カラス貝に亀の手といった初めて食べるものもあり、汁まみれになるのも忘れてがっつきます。
特に、アワビを思わせる歯ごたえのトコブシが美味。

うへへへ

海の幸以外にも、しっかり味が染み込んだ大根と柔らかい牛スジの煮込みに具沢山のポテトサラダなどなど、どれもうまうま……

そして窪川に住みながらも、協力隊としての担当は大正、影野や仁井田の皆さんとお話しできる機会はあまりないため、こうして新たな人間関係を築ける機会をいただけるのは非常にありがたいこと。
釣りはレジャーであり、スポーツであり、かつコミュニケーションの場でもあるのですね。

今回の師匠と、快く受け入れてくださった皆さんに感謝しつつ、【さあ】の世界の奥深さを知った1日でありました。

てんで、本日の高知ことば【さあ】は【竿】という意味の名詞です。
 例)おまんが狙っちょった【さあ】がセールで安くなるち聞いたき、釣具屋行ってみいや。

そして釣りバカ・ビギナーズはつづく?

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