2016年11月1日火曜日

えい匂いに【ひろひろする】

こんばんは、たっちーです。

捨ててますか、台詞。
人生において、酷い・キツイ・トゲがあると自覚するような言葉を吐く機会って、どのくらいあるものでしょう。
口に出すことでスッキリする場合もありますが、思いのほか相手に刺さらなかった時はモヤっと感が残ったりします。
なんにせよ、汚い言葉を形にしすぎると、自分が腐るような気もするので程々が一番です。

お隣さんへお邪魔

昨晩の雨はどこへやら、大正地域振興局の朝は気持ちの良い秋空です。
さて、すぐに協力隊号(箱バンくん)で飛び出して向かうは、お隣四万十市・西土佐の「四万十 川の駅・カヌー館」。

なんのためって?

橋は工事ちゅう

四万十すみずみツーリズム」の連絡会へ参加するためであります。

「すみずみ〜」は、四万十川流域の民宿やキャンプ場、食堂などを市町村横断的に楽しむ旅を提案する、四万十川財団を中心にしたグループです。
今回は、津野町・檮原町・四万十市・四万十町から18施設のスタッフ、我々協力隊や県の職員さんを含む6名の地域支援関係者が集合しました。

もくもくもく

さっそく開始したのは、昼食を兼ねたバーベキュー講習会であります、うへへ。

いやあ、日本バーベキュー協会(そんなのあるのね)公認のインストラクターさんによる、「真のBBQ」とは何ぞやというオベンキョウです、あくまで。

日本では、「外で肉を焼く」=「バーベキュー」という認識が一般的ですが、本場・北米では「エコ」や「シェア」をキーワードとする食を通じたコミュニケーションだそう。

本格マシン登場

硬い赤身の肉やバックリブなど、ともすれば捨てられてしまいがちな部位や素材を「いかに美味しく食べるか」というもので、紙皿・割り箸でゴミをどっさり出すのはもってのほか。

どーん

一口サイズの肉を個々に焼いて競うように食べるのではなく、「大きいモノをそのまま調理し、みんなで分け合う」のが基本だそう。

斜めに焼き目がつくように
置くんだよん

でっかいお肉を網にのせ、焼けるまでの時間をみんなでわくわくと待つ。
出来上がると、その美味しそうな見た目や香りに自然と歓声があがる。
ただ食べるというだけでなく、エンターテイメント性も非常に高いのです(事実、私もわーわーとはしゃいでしまいました)。

例えば、脂が滴って炭から炎が上がったら水鉄砲で鎮火、なんて子ども大喜びですよね。

次元もびっくり

いやはや、ただの野外焼肉から、全くイメージが変わりました。
なおこのお肉、アメリカ産で決して高級なものではないのですが、脂がちょうどよく落ち、柔らかさと歯ごたえのバランスが抜群。 たまらぬ。

ぎゃあぎゃあ、うまうま

そして食テロは続きます。

特製ソースを添えて

ただのハンバーグと思うなかれ、鹿と猪の肉をミックスしたジビエバーグながよ。
よく焼きですが、決して固すぎず、かじると「肉ぅ!」感が口いっぱいに広がるものの、脂っこくないのです。

どかあん

2時間半ほどかけてじっくりと火を通された、豚のバックリブも期待通りです。
汚れなんて気にせず、手で持って豪快にがぶりとやる骨の周りは一番旨味があります。

もちろん、じうじうするのは肉だけではございませぬ。

シイタケとピーマンなんて今までも好きで食べていましたけど、焼き方ひとつでここまで旨味が変わるのかという衝撃を受けました。

うほほほほ

ピーマンはオリーブオイルを塗りながら回し焼くと苦味が甘みにかわり、種まで丸のままいけます。
シイタケは片面だけ、カサの内側にふった塩の粒から水滴がでてくるまでじっくりと火を通すと、驚くほどジューシーに仕上がります。

ごろりんちょ

皮付きのまま豪快に串に刺し、表面がぐしゅぐしゅになるくらいまで焼き上げた、玉ねぎの甘さといったら・・・
筆舌に尽くせぬですよ(何もつけずに丸一個分はたいらげた)。

ほいで、デザートも焼いちゃうよってんで。

最後まで炭が活躍

焼きバナナが美味、というのは期待通りでしたが、オレンジが缶詰ミカン以上の甘さになるなんて、思いもしませんでした。

いやあ、いい勉強になったなあ(ゲフー)。


ちゃんと学ぶよ

お腹もココロも大満足、さあ帰るべ。

カイーギだよ

ちゃうちゃう、こっから本番の会議です。

すみずみツーリズムのスタンプラリーの応募状況やホームページ更新に関する諸連絡にはじまり、中心となったのは各施設運営の「お悩み相談」。

例えばこの夏の集客状況について、今年四万十川流域で開催中の「奥四万十博」の効果はどうか、台風が少なかった一方で雨が多かった9月など、気候の影響はどうか等。

西土佐の商工会議所にて

キャンプ場や農家民宿など、施設の形態によって客数の増減にはかなり差があるようでしたが、多くで共通していたのは「連泊するお客さんの増加」でした。
「客単価が上がるから良い」とも言えるのですが、ほとんどが小規模経営のため、提供する料理のバリエーションを確保したり、リネンの管理・交換を効率的に行うことは大きな課題になります。

道の駅でお疲れ会

これまで、観光や旅は「利用客」の立場でばかり考えてきましたが、四万十町へ足を運んでくださる方を一人でも増やしたいという協力隊として、「おもてなす側」の視点を学ぶ非常に貴重な機会となりました。

なんつて、ちょっとまともにまとめたけれど、河原に漂う香ばしい薫りに朝から【ひろひろして】しまった日でありました。

てんで、本日の高知ことば【ひろひろする】は、【いやしそうにする】という意味で使われます。
 例)いくら今月苦しいからって、あんまり【ひろひろし】たらみっともないちや。
お腹が空いて、物欲しそうにする様子を表す、幡多弁だそう。

ほんじゃに。

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