2017年11月22日水曜日

【てんこす】の景色

*本日、生きた証*
 AM:事務さぎょー
 PM:打ち合わせ
    窪川高校で「しまんと未来編集会議」の授業

協力し隊

ど? も、たっちーです。

興味もってくれたんですか、移住。
県外の移住相談会にご来場くださるお客さんはもちろんですが、田舎での暮らしに関心を持っているお街の人は自分の身近にも増えている印象です。
「地方回帰」なんてことばも浸透してきて、皆やっぱり都会に疲弊しているのか? と見る人も多い。
んー、それも大いにあるでしょうけれど、仕事とか子育てとか介護とか病気療養とか趣味とか、地方移住を考えるきっかけって実際、十人十色なんですよ。

地方回帰といえば。

しばしばその象徴として挙げられるのが、ワタクシも昨年8月から着任しております「地域おこし協力隊」制度です。

ふむ

何日か前の記事にはなりますが、全国で1000弱の自治体が受け入れている協力隊、参加者が今年度5000人規模になるとか。

3年を最長として過疎地へ移住、月124時間を地域活性化につながる活動に費やすことで給料をもらいつつ、その土地で自分の生業を見つけていく……
すなわち、期間終了後にそこで定住していくためのソフトランディングプログラムですね。

Uターンならまだしも、何も基盤がないところでいきなり就職/転職/起業するなんてのは中々ハードルが高い! という移住希望者側の気持ちはもちろん、地域としても全く知らない人より「自治体がバックについた人」の方が比較的安心して迎えられることもありましょう。

きゃわたん

2009年に総務省によって制度化された「お国」の事業だけれど、実際の運用は各自治体の裁量次第ともいえ、同じ協力隊でも地域によって状況は大きく異なります。
卒業生が任地で起業や就職、結婚をして定住するなど成果が出ているところもある一方で、何かと批判や問題点の多いプログラムでもあります。

応募に興味のある方は、その自治体の職員さんより(受入実績があれば)隊員やOB・OGに話を聞くとえいのではないかと。
現役隊員でも、別の市町村の隊員と話をすると、自分の職場や活動、暮らしを客観的に見ることができて有意義だったりします。

なめこじゃないよ

と今さらながら感じたのは、昨日、おとなり愛媛県は松野町で活動中の協力隊員さんと偶然知り合い、お話ししたからで。
上の写真の手ぬぐいも、お近づきの印に頂戴したものでした。

ご本人が着任された経緯や今後の進路などはもちろん、愛媛や松野町の協力隊制度の特徴など色々と貴重なお話をうかがえたので、こちらがお礼しなくてはならなかったのだけどね。

さて、なぜ松野?

四万十川に続くそうな

足摺宇和海国立公園の一角で、渓谷の美しさで知られる「滑床」へとお出かけしたからであります。
かねてから評判は聞いており、窪川から十和、そして宇和島/八幡浜へと向かう道沿いで何度もその地名を目にして気になっていたのですが、実際に行くのは初めて。
(第一、街歩き・食べ歩きはしょっちゅうしているけれど、アウトドア的なことは釣りと農業しかしていないから)

森林の入口から10分ほど歩くと、上の写真のように平たい岩の上を静かに水が流れる「出合滑」があります。

なんとまぁさすが四万十川の支流、なんて言い方もあれですが、思わず冷たさを忘れて足をつけたくなるほど澄んでいる。

さわさわ

ゴツゴツと大きな岩が形成する流れに沿って、遊歩道を上へ。

所々、こりゃ登山道と言ってほしいわ、なんて文句を垂れたくなるような通りにくい道スポットを通らねばならないものの、我慢するだけの価値はあります。

岩が見もの

かつて、天然の”岩”をこれだけしげしげと眺めたことはないですもん。

自然ってなんて神秘的なんだろうとベタに思ってしまうほど、不思議な形や信じられない大きさのものがあったりして……。

いやはや、山登りっちゅうのは全く興味ないですが、たまにはえいもんですね(登山とはいえぬレベルかもしれませんが、自分的にはね)

秋の夕日に

せっかくなら紅葉のシーズンに行こうよ! というお誘いだったこともあり、撮影したメインは葉っぱ、渓谷の奥の見どころの写真はあまりありません。 

伝わりにくい

いや、実際にはいくつか撮ったんですが安定のセンスのなさで、この感動が伝わるようなものが残ってなかったのです。 とほほ。

その他の主なポイントとして日本の滝百選にも指定されている「雪輪の滝」は、長い長い岩肌を落ちる際にできる波紋が、連なる白い輪のように見える全長300mの滝。
だから「雪輪」なんですねぇ、これは見たら納得します。
気になる方は現地へ(無責任)。

もうひとつは、「千畳敷」。

まぁまぁ

昔はここで句会やお茶会が行われたという一枚岩は、千畳と名付けたくなる気持ちもわかるほどに広く、滑らかな岩肌で、流れも落ち着いていました。
気になる方はやっぱり現地へ(何も伝えてない)。

とにかく、目に美しいだけでなく、終始耳に入るせせらぎの音、鼻から入るシャキンとした澄んだ空気に、頭の先からつま先まで浄化されているような感覚です。

(科学的な根拠はともかくとして)マイナスイオン的な癒しの要素にあふれた空間ってのは、こういうところでなんでしょうね。

陽に透けるのが

肝心の紅葉は散ってしまっていたところもあれどまだまだ見られ、平日にも関わらず多くの観光客が楽しんでいました。

しかし、途中水の溜まったところに気づかず踏み入れた私は靴を泥だらけにし、もっと上まで行ってみる? の声に首を横に振ってしまう……。
せっかく体力にはまだ余裕があったのに、濡れた足の冷たさに耐えられずにすごすごと引き返すのは大変情けないですなぁ。

まぁ純粋な山登りだったら、寒かろうがなんだろうが【てんこす】まで行かなければ気がすまないでしょうけど、ここなら途中まででも満足のいく景色は楽しめたし。 なんて、負け惜しみ?

てんで本日の高知ことば【てんこす】は、【頂上】【てっぺん】という意味で使われる土佐弁/幡多弁です。
 例)どうせやるなら、【てんこす】目指して頑張りやー!

ほんじゃーねむ。

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