2017年4月11日火曜日

全力で【うげって】

*本日、生きた証*
 AM:高知キャッスルから市内を一望
 PM:紙漉きと蔵の町めぐりで文化人きどり
   夜:窪川っ子のソウルフードで腹ごしらえ


殿にはお笑いセンスも必須?

生々しいですか、話。
元々、感じたことはすぐ口に出してしまう反面、当事者不在の状態で話をすることは積極的にしません。
折に触れて耳にする噂や陰口にはしばしばゾッとする、それは純粋ぶる故ではなく、「文句があるなら本人に言おう(=自分も言って気づかせてほしい)」と思うから。
まあ、この社会はグレーで白黒つかない部分のほうが多く、生きるにはそうそう綺麗ゴトばかり言ってられないのですけれど。

生々しいといえば。

これまで、博物館や資料集で幾度となく見てきたはずの「カブト」に対して、そんな形容詞を連想するとは思ってもみませんでした。
なにせ眉や耳、髪の毛まで付いているのですもの、しかも中々にリアルな造形で……。

西洋風の兜って

その他にも、蝶や柏の葉、貝殻やウサギの耳、さらにはシルクハットまでをもモチーフにした様々な「変わり兜」は、室町時代後半から流行し始めたといいます。
対象の動植物の縁起にあやかるため、とにかく目立つため、また戦場で余裕を見せるため……鉄に革や紙などを貼ったりしながら、独特の形が生み出されていったのだそう。

当時、武士のお偉いさんから無茶苦茶な注文をつきつけられた職人たちの苦労が偲ばれますが、案外「(ギャグ)センスの見せ所やあ」と楽しんでいたかもしれません。

なお、これらが収められた企画展「美をひきつぐ美とかたち」が開催中なのは、2017・18年開催の幕末維新博に併せ3月4日に開館したばかりの「高知城歴史博物館」です。

やっときた

今回、横浜より来高中の友人を案内する……という体で念願叶っての初来館。

土佐藩主・山内家の貴重な資料に加え、幕末・維新期を中心に高知ゆかりの人物や出来事に関する資料を収蔵、映像や最新メディア機器を活用した体験型の展示が工夫されていました。

カフェや展望スペースなども併設し、3階立てでピカピカの巨大建造物は極めて近代的(うまく写真に収められていないけれど)。
「博物館」なら、伝統的な木造建築の方が……と思いきや、「現代」と紐づく形で「過去(歴史)」を学び、思いを馳せるのも実に良いものですね。


見下ろして、いや、見下して?

展示品の一つひとつに説明書きまでじっくり目を通していると、あっちゅう間に閉館時間を過ぎ、後ろ髪惹かれつつ係員さんに追い出されてしまいました(決して歴女ではないのよ)。

中でも興味を惹かれた資料は、坂本龍馬から福井藩士・中根雪絵宛に送られた、「初公開」の「新発見」モノとして注目度が高い書簡であります。

予てから夏目漱石をはじめとする近代文学者の手紙に関心がありましたが、メールや電話のなかった時代のサムライ達は、切羽詰まった状況でもこうして筆を走らせ交信したんだなあ……

こちら高知城からの眺め

なんて、当時の様子を想像するのもまた、いとをかし。
雨があらかた止んだ本日昼前、博物館の前にそびえ立つ城の本丸より高知の街と桜を眼下に一望。
築城から400年あまり、土佐の国が遂げた変貌と、同時に変わらぬ部分について、あれこれ想像を巡らしたりしました。

ぴっかーん

さらっと書きましたけど、完全に諦めていた天候の回復が思いの外早く、ほんっとーーーーーに良かった。
3日間雨やったら、兜のようにギャグにするのもキツかった。。。

おかげさまで、桜以外にもあちこちで咲き誇る花を拝めたし、高知が誇る豊かな自然を多少なりとも客人に味わってもらうことができて一安心です。

ジャンジャカジャン

もちろん本日も、お腹をうまいもんで満たすことを忘れてはいけません。
(その他の体験・スポットは追い追いのブログネタにすべく出し惜しみますが)

ほっと一息

昼休憩を過ごした仁淀川沿いのレストランは、道の駅の施設とは思えぬオサレ空間だったり。
ランチもディナーもがっつりコースのお料理がでるそうですが、ランチにはお手頃なセットあり、地元の食材を使ったスイーツもオヌヌメです。

ほんで日も暮れた頃にようやく窪川に到着、四万十町の魅力発掘は最終日が本番……と明日へ向けてエネルギーチャージをしたのは……

とり分けたジャンジャーン

町外にもファンの多い、満州軒ジャン麺とホルモンであります。
大のラーメン好きの彼女に、これを食べさせずに横浜へ帰らせる訳にはいかんってんで。
「な、なんだこれは!」と汁まで飲み干す様子を見て、荒天にめげず総力を上げて【うげった】甲斐もゼロではないか……と自己満足しましたとさ。

てんで、本日の高知ことば【うげる】は【歓待する】【もてなす】という意味で使われます。
 例)今晩はしょう【うげて】くれよったき、次はウチにも飲みに来いや。

ほんじゃーに。

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